こぶれ 2022年11月号
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13派遣される研修生と関係者ら山本晃裕さんキズの有無など確認する従業員ら選果を待つ梨「新高」なんこう梨部会梨「新高」出荷 台風影響乗り越え農家で農大生が学ぶ島原半島でじげもん  西部基幹営農センター管内で9月13日から梨「新高」の出荷が始まりました。今年産は、高温による日焼けが一部で見られましたが、比較的安定した天候により順調に生育、色、形ともに良好で高品質な仕上がりとなっています。台風11号の影響で一部落ちたものもありましたが、大半が強風に耐え大きな被害はありませんでした。出荷は9月下旬まで、平年並みとなる約5㌧の出荷を見込んでいます。 西部地区では、なんこう梨部会6人が有明町や国見町などで栽培。品種をリレーして出荷し、「新高」が今シーズン最後の品種。収穫した梨は、ふるさと納税の返礼品として贈られる他、市場を通して主に県内で販売します。同センターでは、傷や内部の傷み、虫の付着などがないか1つ1つチェックし、階級ごとに箱詰めしていきます。台風シーズンと出荷の時期が重なるため強風による被害が出やすく、天候について注視しています。 同センターの山﨑太郎職員は、「栽培については、特に病害虫の防除を重視して行った。今年の梨は、外見・味ともに良く大玉となっている」と話しています。島原振興局で農家等派遣研修受入式 長崎県島原振興局は9月28日、同局西八幡分庁舎で令和4年度農家等派遣研修の受入式を開きました。県立農業大学校の学生を当JA管内の農家等へ派遣し、農業研修を実施します。実際の農作業を通して技術を学び、暮らしの中で人間性・社会性を習得することで地域農業の担い手や指導者を目指します。 この研修は同校の2年生が対象で、今回は9人が派遣されました。約1か月間先進農家や法人に宿泊または自宅から通って学びます。学生らは自己紹介と研修に向けての意気込みを語りました。 島原振興局農林水産部の木山浩二副部長は、「コロナウイルス感染症対策の徹底と受入農家等の皆様のご理解とご協力により実施することができた。学生にとって、貴重な出会いの機会となり充実した研修となることを期待したい」と挨拶しました。 イチゴ農家へ派遣される山本晃裕さん⒆は、「卒業後はJA島原雲仙に内定をいただいているので、そこで営農指導員として活躍していきたい。研修先ではイチゴの知識をたくさん身につけたい」と話しました。

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