こぶれ2020年11月号
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 雲仙ブロッコリー部会は今年度、営農支援プラットフォーム「あい作」を使ったスマート農業の実証プロジェクトを始めています。同部会が生産するブロッコリーの出荷予測に加え、ブロッコリーの難病といわれるネコブ病診断の見える化、圃場と生産管理の見える化を実証します。 「あい作」は、NTTデータが2018年10月から提供を開始したシステムの名称です。これまでの栽培実績や積算温度・積算日照時間などの気象データを統計し、分析することにより、全体の生育傾向をモデル化して最適な出荷予測モデルを設計します。 同部会は今年度、部会員が10人増えて65人になり圃場の数も増加しました。今年度産は約1,000ヶ所(延べ220㌶)の圃場で栽培を行う計画です。生産と販売を行う西部基幹営農センターはこれまで、営農指導員や販売担当者らの経験、知見によって栽培管理、出荷予測、病害虫防除などを行ってきましたが、多くの労力と時間を必要としていました。 「あい作」を活用すれば、統計分析による出荷量の予測が可能となるため、生産現場では生育調査などにかかる時間が削減され、出荷見込みの把握も可能になります。販売においても、戦略的に有利販売を行うことで農家の所得向上につなげることができきます。 「あい作」は、スマートフォンなどの通信機器を使って利用する。これらを持たない農家は生産の過程を「播種・定植調査票」に記入し同センターに提出する。センターの営農指導員が調査票を元にパソコンへの入力を行い、出荷予測な営農支援プラットフォーム「あい作」始動雲仙ブロッコリー部会スマート農業の実証に取り組む▲スマート農業の 実証プロジェクトで使用する 「あい作」の画面6夏野菜の苗をJAさんで購入して育てました。不細工な形でも自分で育てたものは美味しいですよね。次は何を植えようか……。(雲仙市のちいちゃんさん)ナイスチャレンジ! これから先は、おばさん的にはコマツナが作りやすくて好きです。アク抜きの必要もないので調理も手軽ですね。

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