こぶれ2018年6月号
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みどりの風著・三軒茶屋ニコ 新緑に映はえる雲仙のミヤマキリシマ、夜間の仁田峠のライトアップもいい。 島原火張山花公園(旧しまばら芝桜公園)で色とりどりのポピー数万本が見ごろとなり島原、雲仙一帯は、まさに花の乱舞するシーズン。 一方では散る花、老舗・富貴屋の閉館など、今号はこれをテーマに一気に構想もまとまったのだが、筆をにぎったまま「待て、待てよ」と心が動かない。 どうして、なぜと自問。 むかし名浪曲師・広沢虎造さんがいました。十おはこ八番は清水次郎長伝。有名な森の石松が親分の代理で四国の金比羅代参。 途中、船中で酒をふるまい「次郎長一家でいいのは?」と聞き出す。 「大政、小政」と名は出るが肝心の石松さんはカヤの外そと。 「飲みねえ、飲みねえ、ほかにいるだろう」と酒をつぎ足たし強要する虎造名調子……。 そんな石松さんの気持ちがよーくわかりやすよ。大切なニュースがないんです。 そう「17・99・21」。勘のいい人、老人でも脳トレーニングしている方にはピーンとくるはずです。 プロ野球選手の背番号。17はロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平、99は中日、松坂大輔投手、21はスーパールーキーの日本ハム、清宮孝太郎選手⒅。 ニュース性の高い社会現象にも。これは無視できません。 「SHO(翔しょう平へい)TIME」で全米の野球ファンをとりこにしたオオタニさん。 現実離れした活躍ぶりは開幕から1ヶ月足らずで定着。その評価はメジャーでも百点満点に近い。 海を渡ってやってきた〝二刀流(投手、指名打者)の若武者〟いや足もすごい。この先、どこまでやるのか予測できない。 99――松坂投手が長いブランクを経て、日本球界復帰後、4月末の対DeNA戦で白星。(感動しました) 今年プロ野球20年目を迎えた松坂投手は中日に入団。春夏連れん覇ぱ、甲子園が生んだ全国区のスーパースター。 西武ライオンズからメジャーリーグ挑戦。レッドソックス18勝(3敗)。肩をこわしニューヨーク・メッツ移籍。 右肩は回復せず、メジャー8年間で56勝でしたか。 ソフトバンク・ホークスに3年前入団。年俸4億円、勝ち星なく登板したのが1試合。今年中日に1,500万円で契約。 オオタニさんも200億円といわれたが、今季からの取り決めでマイナー契約〝超安値〟で入団。 大谷も松坂も金より男の夢とロマンを取ったんですね。 往時の日本人にいた侠おとこ気ぎがあったんです。世界文化遺産より人間文化遺産。 21――日本ハム、清宮選手。やりました24打席目(5月9日)初本塁打。 目標は東京・早実高の先輩でソフトバンク、王貞治会長の持つ868本塁打。 希代のホームラン打者の第一歩を踏み出したぞ。 そしてシメは「25」。 阪神の江越大賀選手。ゴールデンウイークのテレビ中継、二軍戦を見ていたら出場していました。 二軍で4本塁打、打率224、打点17。 南島原から現役のプロ野球選手。なんと5月15日夜、家人の大歓声「ウイニングボールをとった!」。 いつから一軍に復帰。本塁打1もある。 がんばって欲しい。17・99・21 そして2
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