JA Shimabaraunzen Community Paper取材協力:岩いわ永なが 正まさ勝かつさん(南島原市加津佐町)高糖度トマト「特ちゃん」高糖度トマト「特ちゃん」みんなが幸せになれるよう、 安全・安心、おいしいトマト作りを追求していきます!それぞれの箱には、生産者の顔写真つきで大雲仙トマトの特徴などを紹介する紙が入っています。マルハナ蜂マルハナ蜂受粉を行うとともに、農薬などの影響を見るバロメーターにもなります。元気に飛び回っているのは環境が良い証拠です。 vol.47トマト突然ですが、国際宇宙ステーション(ISS)の中で、行方不明になっていたミニトマトが発見されたというニュースをご存じでしょうか? ISSでは野菜の栽培実験が行われていて、収穫後に行方不明になっていたミニトマトが8か月後の去年12月に発見され、ニュースとなりました。トマトは宇宙でも栽培されているんですね! トマトの原産地は南米のアンデス山脈とされ、16世紀の大航海時代にヨーロッパへ伝わり、17世紀なかばには江戸時代の日本へ伝来しました。食用として利用されるようになったのは明治時代になってからのことです。そんなトマトは、今では食卓に欠かせない野菜として、北海道から九州まで全国各地で栽培が行われています。 南島原市加津佐町でトマトの栽培を行っている岩永正勝さんは、当JA大雲仙トマト部会の部会長を務めています。今回は、栽培するハウスでお話を伺いました。 岩永部会長は、父親の代からトマト栽培を始めて26年ほどになります。現在は、11アールで「ソプラノ」という品種を栽培しています。水やりを控える栽培方法で、高糖度なトマト作りを行っています。確かに、地面の土はサラサラしていて乾燥しています。室温は約20℃に保たれていて、ハウスの中ですが湿度はあまり感じません。このような環境で育ったトマトの中から、糖度10度程度のトマトは「特ちゃん」、8度程度のトマトは「ハニー8」というブランド名で販売されています。また同部会では、甘味のあるうまさが特徴の「ソプラノ」のほかにも、赤くて硬いコクのあるうまさが特徴の「れおん」という品種も栽培しています。 今年産は、夏場の高温により玉数が少ない着果不良が見られましたが、その後は天候に恵まれたことで現在は順調に生育しています。12月に始まった出荷は、これから3月~5月にピークを迎え6月末まで続きます。 同部会では「安全・安心・おいしいトマト作り」をスローガンに、長崎県特別栽培農産物の認証を受けたトマト栽培を行っています。化学肥料と農薬の使用量を県基準の1/2以下に抑えて生産した農産物のことで、同部会の全圃場で減農薬・減化学肥料栽培に取り組んでいます。 岩永部会長は、「これまで、安全・安心・おいしいトマトを目指してずっと作ってきた。これからも、消費者の皆さんに良いトマトを届けていくことで、もっともっとリピーターを増やしていきたい。そうすることで農家の経営も安定し、消費者の食や健康を支えていくことができる。みんなが幸せになるように、より良いトマトを作れるように努力していきたい」と話しました。こぶれタイムズ美味旬菜びみしゅんさい
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