春ニンジン収穫機の先に付いた爪収穫機を使った作業の様子。葉が短いと抜けづらいのが苦労するところだそう。選果の様子。きれいに洗浄されたニンジンを1本1本目で見て確認、選別していきます。vol.44 JA Shimabaraunzen Community Paper取材協力:島しま田だ 和かず久ひささん(島原市有明町)うさぎといえばニンジン! 春ニンジンの収穫時期を迎える 今年、令和5年の干支は卯(うさぎ)ですね。うさぎといえばニンジン!ということで、今回はニンジンについて紹介します。今は春ニンジンの収穫時期を迎えています。ニンジンは1年中購入することができますが、旬は春と冬の2回と言われています。そのため、それぞれ春ニンジン・冬ニンジンと呼ばれています。品種と産地を変えることで、安定して流通しています。 当JAでも3月中旬から春ニンジンの出荷が始まっています。この時期、出荷を行うのは県内では当JA管内の有明地区と島原地区だけです。今回は、長崎県人参部会の部会長も務める有明人参部会の島田和久部会長の圃場に伺いました。 島田部会長は50アールで栽培を行っており、3月下旬から収穫を始めています。お伺いしたこの日も、朝から収穫作業の真っ最中でした。収穫機のニンジンハーベスタに2人1組で乗り込み作業開始です。1人が前で操縦し、もう1人が後ろで掘り取ったニンジンを選別しコンテナへ入れていきます。収穫機の先に付いた爪が、地中に入り振動することでニンジンを掘り起こします。そして、葉の部分をつかんで引き抜き、収穫機の後ろへ。その際、葉の部分はカットされます。島田部会長はここでひと手間かけて、残った葉がないか確認し、あれば手作業できれいに切り落としていきます。そして、収穫したニンジンを入れたコンテナには、布をかぶせることで乾燥を防ぎます。その丁寧な作業は、丹精込めて育てたニンジンへの愛情を感じました。 場所は変わって、同じ有明町内にある人参洗浄選別施設では、収穫されたニンジンの選果が行われています。ピークは4月中旬からで、6月末まで続きます。同施設では、1日に80~60トンを選果。洗浄、選別、箱詰めを行い、主に関西・中国地方へ出荷します。洗浄工程の後で冷水を通す品温冷却処理を行っており、温度が上がることで起きる品質の低下を防いでいます。 島田部会長は、「今年も良いニンジンができている。島原半島のニンジンは日本一なので、ベータカロチンの豊富なおいしいニンジンを多くの人に食べてもらいたい」と話しています。こぶれタイムズ美味旬菜びみしゅんさい
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