こぶれタイムズ 51号
2/4

イチゴ目で見るだけでなく、実際に食べた時の風味や硬さなどでも健康状態をチェック!これくらいのなり方を維持するのがベスト。多すぎると収穫が追い付かなくなるそう。 JA Shimabaraunzen Community Paper取材協力:唐から津つ 昭あき宏ひろ(南島原市加津佐町)vol.43さんみんな大好きイチゴ! その美味しさのひみつは? 大人から子どもまで幅広い人たちに親しまれているイチゴ。コンビニやスーパーでは今の季節、イチゴを使った季節限定のお菓子が多く並びます。クリスマスにはケーキにのったイチゴを食べた方も多かったのではないでしょうか? 当JAでも11月から管内各地で出荷が始まり、年が明けて6月頃まで続きます。そんなイチゴについて、今回は大雲仙いちご部会の唐津昭宏部会長に伺いました。唐津部会長は、JA島原雲仙いちご部会連絡協議会の会長、長崎県いちご部会の副部会長も務められています。東京・大阪の市場へ出向いての販売促進活動など、生産者の代表として精力的に活動を行っています。 唐津部会長は、南島原市加津佐町でハウス50㌃を栽培しています。ハウスに入ると春のような暖かさで、ミツバチがブンブンとたくさん飛んでいました。イチゴが本来実をつける春の環境を作ってあげることで、1年の半分以上新鮮で美味しいイチゴを食べることができます。その中でも、1月頃がイチゴの1番元気にハウス内を飛び回るミツバチた美味しい時期になるそうです。昼間が短ち。実をつけるために必要な受粉を行ってくれる、とても大切な存在です。く夜が長いこの時期は、温かい時期と比べて収穫までの期間が長くなります。すると、実に栄養を送る時間が長くなり、よりおいしくなると言います。 伺ったハウスで栽培されていたのは「恋みのり」という品種です。甘味が強く大玉なのが特徴で、子どもや若い世代に特に人気があるそうです。今年の出来を聞くと「まずまず」とのことですが、試食させてもらうと「あまい!」。自分のイメージするイチゴの味からすると、段違いの甘さと美味しさでした。 栽培は、常に1か月先を見て行います。イチゴも生き物なので、その状態は刻一刻と変化していきます。実・花・葉の1つ1つから、ハウス全体での数のバランス、実際の味、などなど。「しゃべってくれたらいいけどね、黙ってるから難しい」と唐津部会長。手間をかけて日々見続けているからこそ、変化に気づくことができる。そうして、イチゴの力を100%引き出してあげることがポイントだと話します。とても難しいことですが、そこに「やりがい」を感じるそうです。 唐津部会長は最後に、「うまいイチゴが今年もできているから、皆さんには大いに買ってほしい」と話されていました。その言葉には、丹精込めて作ってきたからこそ感じる自信と、イチゴへの思いを感じました。こぶれタイムズ美味旬菜びみしゅんさい

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る