こぶれタイムズ38号
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手延うどん「雲仙颪」の由来 お話しをしてもらうのは、当JA素麺課の本村義綱課長です。 まず、当JAの人気商品「島原手延そうめん」のお話しから。時は昔……寛永14年、島原の乱により島原半島南部では武士、農民を問わず多くの方がお亡くなりになりました。幕府はそこへ、香川県の小豆島の人々を移り住ませました。小豆島の人々が、素麺の製法を伝えたのが「島原手延そうめん」の始まりと言われています。 当JAには素麺部会という組織があり、43人の素麺農家の方が素麺作りをしています。その中で、有家町に1人、西有家町に1人だけ平打ちのうどんを製造する方がいます。うどんの製造期間は毎年10月以降。寒くなってからが仕込みの本番ということですね。うどんとそうめんの製造過程は良く似ていますが、当JA独自の平打ち麺にするために、麺を平たく加工する機械の工程が増えます。なぜ平打ち麺かというと、茹で時間が短く、つゆにも良くからまるので食味が良い、というのが理由だそうです。確かに、麺はぺったんこです。 加工後は、当JA手延素麺加工場(有家町)に持込み、検査、袋詰め、箱詰めを行い全農ブランドのうどんは関東方面を中心に全国へ、その他は当JA管内に向けて出荷されます。ザルか、鍋か……? この先、寒くなるにつれて鍋物用などといった温かい料理にうどんが重宝され、注文が増えるといいますが、実は本村課長の大好物は「ザルうどん」。茹でたうどんをザルに上げ、麺つゆにくぐらせていただくというもの。「ネギ、ゆずコショウがあれば、もう最高」と笑顔。素麺課の皆さんも「ザル、最高」とVサイン。本村課長は、「当JAのうどんは、最高クラスの小麦粉を使って製造したもので、自信を持って販売している。今後も、生産量の維持と価格の向上に努めたい」と話しています。 うどんの消費量 1世帯あたり年間消費量の全国平均は6,128円。購入金額が最も多いのは香川県で12,343円。2位は秋田県で9,034円。3位=山形県(7,756円)、4位=群馬県(7,379円)、5位=京都府(7,110円)の順。最も購入金額が少ないのは沖縄県で3,230円。40位から47位まで全て九州の県です。(参照:都道府県別統計とランキングで見る県民性/うどん・そば消費量/2016年)。 夏は冷たく、冬場はあったかく、たくさん食べてくださいね~(^_-) 食欲の秋、ですね。夏場は暑くて、ついつい冷たい食べ物に手が伸びていた私たちも、肌寒さを感じる頃になると、ほっこり、あったかい食べ物が恋しくなります。今月は、当JAの手延うどん「雲仙颪」をご紹介します。平打ち麺の、もちもち・つるつる・喉ごしの良さをお楽しみくださ~い。素麺課の皆さん夏はザルで冬は鍋で、たくさん食べてください取材協力:JA島原雲仙東部基幹営農センター素麺課(南島原市西有家町)美味旬菜びみしゅんさいvol.30手延うどん「雲仙颪おろし」ちゅるっとうま〜い♪

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