こぶれタイムズ 2016年春
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吾妻のブロッコリーは日本一ばい畑で採れたばかりのブロッコリー JA Shimabaraunzen Community Paperこぶれタイムズ美味旬菜びみしゅんさい取材協力:吉よし田だ圭けい太た郎ろうさん(雲仙市吾妻町)vol.20ブロッコリー ブロッコリーの生育適温は15~20度と冷涼な気候を好みますが、北海道などでは春に播種を行い夏に収穫します。一方、関東以南の暖地では夏播き冬春どりと、年間をとおして出荷が行われています。当JAでも10月から6月まで9か月にもわたり長期間出荷しています。そんな中、当JAの西部基幹営農センター管内では4月下旬に入り、ブロッコリーの出荷が最盛期を迎えました。今回は、約9㌶で栽培されている雲仙市吾妻町のブロッコリー農家、吉田圭太郎さんの圃場を訪ねました。 吉田さんは8年前から栽培を始め、年々面積を拡大させてきました。今年産は昨年8月から順次定植を開始し、10月から収穫を始めました。当JA管内のブロッコリーは、秋冬作(10月~3月)と春作(4月~6月)の作型に分かれて栽培されています。吉田さんは5月いっぱいまで収穫するそうです。今年産の出来について吉田さんは「夏は干ばつ、冬は暖冬と気象変動が激しく、とても栽培が難しい年となったが、花蕾は締まっていて良い状態で出荷できている」と話しています。今後の目標について聞くと「品質はもちろんですが、作業効率や歩留まりもアップさせて消費者の方たちに美味しい吾妻のブロッコリーを食べて頂けるように頑張りたい」と目標を高く持って生産に励んでいます。 当JAのブロッコリーは、本多幸成部会長ら「雲仙ブロッコリー部会」の39人が雲仙市吾妻町を中心に栽培しています。吉田さんもその一人。吾妻町は、山沿いには豊かな牧草地帯および畑作地帯が、平野部には水田地帯が分布していて、温暖多雨な気候条件に恵まれ、水稲、野菜、畜産など多様な農業が盛んな地域です。近年、畑地基盤整備により、ブロッコリーの大規模経営が行われており、産地化が進んでいます。そんな雲仙ブロッコリー部会の特徴は「全量共同選果による氷詰め出荷」です。総合集荷場に設置してある製氷機により、ブロッコリーにフレーク状の氷を詰めて出荷します。これにより、輸送中のブロッコリーの品温上昇を押さえ品質低下を防ぐとともに、気温が上昇する4月以降も鮮度を保ったまま出荷が可能となりました。同部会は今後、後継者の育成や、新規部会員の確保などに取り組み、生産量1,400㌧、販売金額6億200万円を目標に栽培を続けます。同部会のブロッコリーは関東、関西、中国地方に出荷していますが、県内にも多く出回っています。スーパーなどで購入することができますので、ぜひ食べてくださいね。 栄養満点で手軽に調理できる万能野菜といえばブロッコリーです。ブロッコリーは緑色の大きな花蕾(からい)と肥大した茎を食用として使いますが、その栄養価はとても高く、ビタミンCの含有量はレモンの約2倍ともいわれています。また、カロテン、鉄分、ミネラルなども豊富に含んでいるブロッコリーは緑黄色野菜の王様ともいえそうですね。料理ではサラダはもちろん、シチューやグラタン、炒めものなど幅広く使えるため、スーパーでよく購入する方が多いのではないでしょうか。氷詰めされるブロッコリー

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