ディスクロージャー 2024年版
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あいさつ (経済)国内情勢につきましては、5月に新型コロナウイルスが5類感染症に移行した ことを契機として、国内経済は回復に向かいました。しかしながら、円安や長引くウク ライナ情勢等の影響を受けて物価高騰が相次ぎ、生活に大きな影響がありました。 (農業)農業の現場においても例外ではなく、肥料や燃油等の生産資材の価格は高止ま りの状態が続くなか、農畜産物は生産コストを販売価格に転嫁しきれないことから、生 産者にとっても厳しい状況が続いております。 (農政)世界人口の増加や国際情勢の不安定さを背景に、原料や食料の調達競争が厳し さを増しており、同時に、頻繁に発生する異常気象による農畜産物生産などへの影響が 拡大しています。このため、国は、食料の安定供給や農業の持続的な発展に向けて、食 料安全保障、輸出促進、農林水産業のグリーン化、スマート農業の4つを柱とした、「 食料・農業・農村基本法」の見直しをすすめています。 (経営)第6次中期経営計画の中間年度として「農業所得増大と農業生産の拡大」「経 営基盤の確立・強化」「地域の活性化」を重点項目として取り組んでまいりました。ま た、第5次地域農業戦略の「日本一元気な産地の実現」をスローガンに農業所得の増大 や地域の活性化に努めてまいりました。 (決算)事業実績につきましては、信用事業で概ね計画を達成することができましたが、 他の事業につきましては、残念ながら未達となりました。事業総利益につきましては、 計画を達成することができましたが、対前年比で、販売事業は増えたものの、信用事業、 共済事業、購買事業ではマイナスとなりました。結果的に事業利益につきましても、計 画は達成できたものの、対前年比マイナス2億7千4百万円と厳しい実績となりました。  全体といたしましては、当期剰余金6億1千8百万円をあげることができ、将来の経 営安定に備える目的積立金の充実を図ることができました。  最後に、組合員はじめJA事業にご理解、ご協力を賜りました関係諸団体への深甚な る感謝を申し上げ、令和5年度の事業報告といたします。4

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