(2)系統セーフティネット(貯金者保護の取り組み) 当JAの貯金は、JAバンク独自の制度である「破綻未然防止システム」と公的制度 である「貯金保険制度(農水産業協同組合貯金保険制度)」との2重のセーフティネッ トで守られています。 ◇「JAバンクシステム」の仕組み 組合員・利用者から一層信頼され利用される信用事業を確立するために、「再編強化 法(農林中央金庫及び特定農水産業協同組合等による信用事業の再編及び強化に関する 法律)」に則り、JAバンク会員(JA・信連・農林中金)総意のもと「JAバンク基 本方針」に基づき、JA・信連・農林中金が一体的に取り組む仕組みを「JAバンクシ ステム」といいます。 「JAバンクシステム」は、JAバンクの信頼性を確保する「破綻未然防止システム」 と、スケールメリットときめ細かい顧客接点を生かした金融サービスの提供の充実・強 化を目指す「一体的事業運営」の2つの柱で成り立っています。 ◇「破綻未然防止システム」の機能 「破綻未然防止システム」は、JAバンクの健全性を確保し、JA等の経営破綻を未然 に防止するためのJAバンク独自の制度です。具体的には、⑴個々のJA等の経営状況 についてチェック(モニタリング)を行い、問題点を早期に発見、⑵経営破綻に至らな いよう、早め早めに経営改善等を実施、⑶全国のJAバンクが拠出したJAバンク支援 金※」等を活用し、個々のJAの経営健全性維持のために必要な資本注入などの支援を 行います。 ※2023年3月末における残高は1,651億円となっています。 ◇「一体的な事業推進」の実施 良質で高度な金融サービスを提供するため、JAバンクとして商品開発力・提案力の 強化、共同運営システムの利用、全国統一のJAバンクブランドの確立等の一体的な事 業推進の取り組みをしています。 ◇貯金保険制度 貯金保険制度とは、農水産業協同組合が貯金などの払い戻しができなくなった場合な どに、貯金者を保護し、また資金決済の確保を図ることによって、信用秩序の維持に資 することを目的とする制度で、銀行、信金、信組、労金などが加入する「預金保険制度」 と同様な制度です。 なお、この制度を運営する貯金保険機構(農水産業協同組合貯金保険機構)責任準備 金残高は、2023年3月末現在で4,708億円となっています。19
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