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宮中献穀祭/抜穂祭
2014-10-17
今年の宮中新嘗祭に献上する米を栽培している島原市有明町湯江の農業、林田正仁さん(67)の水田で10月4日、抜穂祭が執り行われました。同町内にある湯江温泉神社から野澤正三宮司を招き、宮中献穀島原市奉賛会の会長で島原市長の古川隆三郎氏ら関係者60人が参加しました。
神事の後、刈女(かりめ)や田男(たおとこ)の装束を身につけた同立湯江小学校5.6年生の児童16人が、林田さんの斎田26アールに入り、稲の株を鎌で刈り取り、麻紐で結んで祭壇へ奉納しました。
宮中献穀は、各都道府県が毎年1人の耕作者を宮内庁に推薦し、推薦された農家が米を栽培し献上する行事で、本年度は林田さんを推薦していました。当JA、島原市、地元自治会など関係機関が協力し、5月下旬に「斎田清祓」、「播種祭」を執り行っていました。
抜穂祭の進行を努めた同JA有明支店の稲田実美支店長は、「黄金色に実った稲を見ると感慨深いものがある。林田さんら関係者のご苦労に感謝したい。献納式まで精一杯努めたい」と話しています。
抜穂祭を祝おうと、いったんは途絶えていた同町内の伝統芸能「戸田名千人浮立(ヒャーライコ)が奉納され、多くの見物客で賑わいました。献穀事業はこのあと、10月22日に「献穀米清祓い」、同24日に「献穀米献納式」が執り行われる予定です。