イチゴパッケージセンター好調
2015-01-20

東部基幹営農センター管内の東部いちご部会が2010年産から始めたイチゴの共同選果が農家に好評です。開始当時は7人、100アール分を処理していましたが、2014産は1人増え、委託面積は200アール分と6年目で2倍になりました。

 栽培農家の労働力不足を解消し、栽培面積の拡大や維持、新規就農者の育成を期待し導入しました。出荷始めから2月ごろまでは順調に続く出荷も、ピークになる春先以降は明け方まで調整作業が続くこともあり、人手不足、高齢化などの理由で収穫を放棄する農家も出ていました。

 分業化を進め、労力の軽減と効率的な出荷を図るため共同選果の取り組みを始めました。開始当初は、選果経費がかさむのではないかと懸念する声もありましたが、従業員の効率的な選果作業により計画に比べ軽減傾向で、このことが増加要因の一つになりました。

 選果希望者は、事前に委託申込を行うことが必要で、収穫後にコンテナで東部パッケージセンターに持ち込みます。センターでは、JA職員と従業員が手作業で選別、パック詰め、箱詰めを行い、通常出荷分と一緒に出荷します。1日の処理能力は1000~1300パック程度で、出荷量が増える3月上旬になれば、選果要員を増やし選果能力を上げる計画です。

 センターの隈部秀二主任は、「時間に余裕ができ圃場の管理作業に当てられる、経費はかかるが精神的に楽になったと、委託農家から聞いている。懸念されていた出荷経費も抑えられているので、今後はさらに希望者が増えるのではないか」と話しています。