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雲仙市吾妻町の吾妻農産加工組合が、新商品を開発しました。商品名は「花巻」。同組合の看板商品である「吾妻みそ」と人気商品のまんじゅうをコラボさせた創作まんじゅうです。裂果するなどして出荷できない地元産のミニトマトが商品として生まれ変わりました。
きっかけは、地元の農家から「収穫したばかりのミニトマトだが裂果するなどして出荷できないものがある。何とかならないか」と相談を受けたことでした。まんじゅう作りでは定評のある同組合は、すぐに「ミニトマトを使ったまんじゅうを作ればいい」と考えたそうです。
まず、ミニトマトをミキサーにかけ、裏ごしして煮込み、ピューレ状にすることから始めました。ピューレを素にして、チーズを加え洋風にした具材やトマトの味を活かしたピザ風の具材など、様々な具材をまんじゅうの生地に包み蒸し上げる、といった試行錯誤を続けたが商品として販売するまでには至らず数ヶ月間が過ぎたという苦労もあります。
「具材を餡にするという固定観念を捨て、独創性のあるまんじゅうを作ろうと方向転換したことで、味、形へのバリエーションが広がった」と同組合の松本真美組合長。味は「吾妻みそ」を甘めに練り上げた味噌ペーストとトマトピューレを使い、具材はネギ、ベーコンを使うことにしました。形は一般的な丸い形ではなく、蒸し上げた時に花びらの形になるように工夫しました。同加工組合の総会、JA島原雲仙女性部吾妻支部の支部長会で試食を行い、承認されたことで発売が決まりました。
価格は1個60円(税込)。当面は加工場横の直売所で販売するほか、同組合が出店するイベントなどで販売します。電話注文で、地方発送も行います。問い合わせ/農事組合法人吾妻農産加工組合/雲仙市吾妻町牛口名440-1/電話0957-38-6008