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トウガン、雨に泣いた 来年は”倍返し”
2020-10-12
愛野特産センターでこのほど、トウガンの大きさを競う大会がありました。天候不順の影響で出荷量が前年比50㌫と振るわず、意気消沈する仲間の栽培意欲の向上につなげようと生産者が自ら計画し初めて開いたものです。雲仙市千々石町の末岡祐樹さん(36歳)が優勝しました。
雲仙市千々石町、愛野町では夏場の収入対策として、トウガンを導入し栽培を行っています。今年産は、農家16人が100㌃で栽培。3月下旬から作付けを開始し、初期生育は順調に進んでいました。梅雨時期の雨量が多く、梅雨明けも遅かったことからスムーズな着果とはならず、7月上旬の出荷開始後も量が増えませんでした。例年では出荷ピークとなる8月も昨年の半量程度となり、9月に入っても増えることはなかったということです。一方、販売価格は好調で前年比180㌫となりそうとのことです。
大会の開催は農家の町田信彦さん(雲仙市千々石町/66歳)らが中心となって計画し、8人が出品して大きさを競いました。計量の結果、13.4㌔のトウガンを出品した末岡さんに優勝が決まりました。末岡さんは、「来年の栽培についても、経営の一環として意欲的に取り組みたい」と語りました。
同センターの田中清俊センター長は、「来作に向け士気を高め合い、生産意欲につなげて欲しい。大会を一つの契機として農家が前向きに取り組んでくれることを期待している」と話しています。