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雲仙ブロッコリー部会の2019年度産ブロッコリーの販売高が初めて9億円を超えました。令和2年産は、さらに大台の10億超えを目指す構えです。全国的に作付けが増える中、先の農林水産祭で受賞した天皇杯を励みに、産地を守り継続するための対策に取り組みます。
7月15日に雲仙市内で開いた同部会の総会で審議、承認されました。20年度の事業目標は、①品種特性の把握と作型の確立②病害虫防除対策の確立と秀品率の向上③計画作付けと継続出荷の実施④新規会員の確保をあげまし。新しい取り組みとして、国が進めるスマート農業の実証事業による出荷ピーク時の労力軽減の実証を行います。ブロッコリーの難病害である根こぶ病の対策としては、600か所ある圃場の全筆土壌調査に取り組んでいて発病リスクの見える化を進めます。目標取扱数量は2500㌧、販売高10億8700万円、販売単価435円/㌔です。
19年度産は、昨年10月から出荷を始めましたが、定植期の長雨が影響し出荷にバラつきがみられました。暖秋・暖冬の影響で生育が前倒しとなり、出荷量が増え価格が低迷しました。年明け以降も同じ傾向が続きましたが、3月以降は全国的に出荷の谷間となり価格が上昇しました。取扱数量2393㌧(前年度比123㌫)、販売高9億3364万円(同123㌫)、販売単価390円/㌔(同100㌫)でした。
西部基幹営農センターは、「部会員数の増加、個々の栽培規模の拡大もあり出荷量は伸びたがキロ単価は伸びなかった。今後も、数量、販売高はもちろん、単価の追求にも力を注いでいきたい。部会員、市場とともに産地づくりに取り組んでいきたい」と説明しました。
優良出荷者表彰があり、最高出荷者として吉田圭太郎さん(雲仙市吾妻町)ら4人が表彰されました。本多幸成部会長は、「昨年度は、天皇杯の受賞など部会にとっても記念すべき年となった。販売高も18年度の7億から、19年度は9億と伸びている。さらなる高みを目指していこう」とあいさつしました。