有明地区営農センター/ニンジン洗浄選別施設が奏功
2014-11-10

当JA有明地区営農センターで11月4日から、冬ニンジンの出荷が始まりました。島原市有明町の北部人参集出荷所敷地内に昨年完成した新しいニンジン洗浄選別施設が、適時収穫と共販率の向上に貢献しています。今年産は、昨年比110%の78ヘクタールに作付けし、2月中旬までに3200トン(同120%)の出荷を見込みます。

 同地区では古くからニンジンの栽培が盛んに行われていて、平成24年度実績では秋冬物(11月~2月出荷)と春夏物(同4月~7月)を合わせ、6200トンを出荷する産地です。平成16年に建設した施設や、平成19年の、べた掛け資材の導入等により、一気に栽培面積が広がりました。平成23年2月に行ったアンケートを元に作成した人参作付け5カ年計画によると、平成28年度産は190ヘクタール(出荷量8000トン)を計画していて、今後もさらに出荷量が増える見込みです。

 現状のままでは処理が間に合わなくなり、出荷を制限する可能性も出てきます。適期収穫に支障が生じるばかりか、共販率の低下につながるおそれもあるとして更新を決めました。1日当たりの処理能力は8,000ケース(1,000ケース/10キロ箱/毎時)。食の安全・安心対策としてトレーサビリティシステムを導入し、リスク管理の徹底も図っています。

 今年産は、8月の長雨により例年に比べ1週間程度播種が遅れました。台風18号・19号の影響も若干ありましたが、おおむね例年並みに仕上がっています。出荷のピークは11月中旬から12月いっぱいで、日量7000ケースを出荷する計画です。

 同センターの茂見哲係長は、「出荷ピーク時にも農家に安心して出荷していただくことができるようになった。当地区は担い手も多く、今後も作付け拡大が期待できる」と話しています。