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長崎県内の約6割を栽培するトマトの産地である当JA南部基幹営農センターで、11月中旬から冬春トマトの出荷が始まりました。大雲仙トマト部会が、長崎県特別栽培農産物の生産に取り組み全圃場で環境に優しい栽培を行っています。今年産も、『安全、安心、おいしいトマト』作りをスローガンに栽培を続けています。
長崎県特別栽培農産物は、化学態窒素肥料と農薬成分の使用回数を、県の慣行基準の1/2以下に抑えて生産するもので、栽培計画などを作成し、認証機関(公社)長崎県食品衛生協会)で審査、認証されます。部会は、平成17年に初めて認証を受け、その後も3年に一度の審査に合格し認証を更新しています。今年は4回目の認証を更新し、気持ちも新たに栽培に取り組みます。
今年産は、耐候性ハウスの増加に伴い、やや前進傾向の播種となりました。8月の悪天候で初期の育苗管理で苦労しました。10月上旬に発生した大型台風の襲来予報があり、パイプハウスを中心に定植の遅れがありましたが、大きな被害は見られませんでした。耐候性ハウスの増加により9月定植が増える傾向にあり、作型の広がりとこれにともなう高品質トマトの平準出荷につながると期待されています。
出荷のピークは、レギュラー品、高糖度系とも来年3~5月で、6月までに2800トンを出荷する計画です。部会は12月2日、南島原市南有馬町で今年産トマトの出荷協議会を開き、①産地情勢及び出荷計画、②出荷要領、などについて検討しました。「安心・安全・おいしいトマト作り」をスローガンに高品質なトマトを出荷しようと申し合わせました。
井口壽之(のぶゆき)部会長は挨拶で、「今年も特別栽培の認証を受け、皆さんと共に喜びを分かち合うとともに、気持ちを引き締めて栽培を続けよう。指定を受けた産地としての誇りを持ち、栽培方法の徹底を図り、自信の持てるトマトを栽培しよう」と呼びかけました。