女性の力は大切/イチゴ女性部員の研修会
2015-02-17

「めざせ!販売金額30億」を合い言葉にイチゴの出荷を続けているなんこうイチゴ部会は1月29日、雲仙市国見町内で女性部員の研修会を行いました。イチゴ栽培に女性の力は不可欠として女性部員の意識の統一と慰労も兼ねて毎年行っています。

 女性部員、関係自治体、市場関係者、JAなど約300人が参加しました。単位収量の確保、摘果の徹底による大玉生産、品質維持対策、鮮度保持対策、家庭選別の徹底などについて研修しました。

 2月の圃場管理について北部基幹営農センターは、節分とバレンタインデーが季節の分かれ目として、ハウスの下温処理の徹底と電照操作について話しました。厳寒期は休眠状態にあるイチゴも、気温の上昇など環境の変化により草勢が強くなるので、温度、かん水、施肥、摘果により草勢の管理を行うよう指導しました。品質管理事項としては、早朝収穫の徹底、着色基準の遵守、異物混入防止、計量の徹底などについて申し合わせました。

 センターでは現在2番果の出荷が始まっていて、「さちのか」については2月下旬から、「ゆめのか」については2月下旬から3月上旬にかけて本格出荷となる見込みです。

  雲仙市小浜町内でイチゴ栽培を始めて3年目になる栄木志穂さんが、自身の体験をもとにした講演を行いました。イチゴの反当収量を上げるため栽培技術の向上に取り組んでいること、栽培管理記録の記帳、パソコンを使った経営管理への取り組みを始めたこと、県内外のイチゴ農家との交流、講習会への参加など、積極的に活動を続けていることを述べ、今後の目標などについても話しました。長崎県農産園芸課の中野一洋氏が「長崎県のいちごと品種特性をいかした栽培」と題し記念講演を行いました。

 同部会の織田泰隆部会長は、「イチゴ出荷でウエイトを占める家庭選別は、特に女性の力が不可欠。これからは、出荷量が増えてくると多忙になるかと思うが、健康に気をつけて30億を目指して欲しい」と挨拶しました。