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南部基幹営農センター管内で、11月14日から冬春トマトの出荷が始まっています。来年7月までに2750㌧(前年比100.7%)を出荷する計画です。県下最大の産地として、高糖度トマト栽培によるブランド化を図り、今年産も『安全、安心、おいしいトマト作り』をスローガンに栽培を続けます。
大雲仙トマト部会が、長崎県特別栽培農産物の生産に取り組み、全圃場で環境に優しい栽培を行っています。長崎県特別栽培農産物は、化学態窒素肥料と農薬成分の使用回数を、県の慣行基準の1/2以下に抑えて生産するもので、栽培計画などを作成し、認証機関(公社)長崎県食品衛生協会で審査、認証されます。同部会は、2005年に初めて認証を受け、その後も3年に一度の審査に合格し認証を更新しています。
耐候性ハウス(7月播種、9月定植)とパイプハウス(8月播種、10月定植)の2つの作型で栽培を行います。作型の幅が広がったことで、高品質トマトの平準出荷につながると期待されています。
今年産は、耐候性ハウスは順調な定植となりましたが、パイプハウスは台風の接近により定植に遅れが出た圃場もありました。10月中旬以降は夜温の低下と昼間の日照時間が多かったことで急速に回復し生育のバランスも整いつつあるということです。出荷のピークは、レギュラー品、高糖度系とも来年3~5月となる見込みです。
同部会は11月8日、南島原市南有馬町で今年産トマトの出荷協議会を開きました。①産地情勢及び出荷計画、②出荷要領などについて検討しました。
水田勇部会長は「重油高騰などの問題もあるが、日々の栽培管理を怠らないようにし、高品質なトマトを出荷していきたい。長崎県特別栽培農産物としての誇りを持ち、味と鮮度にこだわりながら出荷計画を達成できるよう頑張ろう」と挨拶しました。