有明支店で「声かけ」訓練を実施
2018-11-26

島原市内の金融機関で構成する島原地区金融機関防犯協会は11月21日、当JA有明支店で特殊詐欺被害に対応するための声かけ訓練を実施しました。金融機関の職員ら20人が参加しました。

 高齢の男性客が落ち着かない様子で来店し「資産整理のため300万円を引き出したい」と申し出たという設定です。窓口担当職員と同支店金融課の上司が連携して対応しました。男性客が声を荒げるなどの行為に出たため、職員に替わって上司が接客しました。「手続きに時間がかかるので、その間にアンケートに答えていただけますか」などと会話する中で、詐欺の可能性が高いと判断しました。「名義貸しは犯罪になるなどと言って脅し、不安をあおり、お金をだまし取る詐欺の手口が増えています」と諭すと、男性客は落ち着きを取り戻し、未然に被害を防ぐことがました。

 上司役を演じた管理金融課の本村明人課長は、「最近は、現金を引き出す際に嘘の理由を言うように犯人から指示されていることが多いと聞いている。お客様の財産を守るため、勇気を持ち、あと一歩踏み込んだ対応を心がけていきたい」と話しています。