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千々石地区営農センター管内で昨年10月上旬から始まったミニトマトの出荷が、2月末で全体の約半分の出荷が終わりました。今年産は、昨年より10アール増え3.2ヘクタールで栽培し、6月中旬までに、販売数量400トン、販売高2億4千万円をめざします。
山崎高広部会長(51)ら、西部ミニトマト部会11人が、雲仙市千々石町、吾妻町のハウスで栽培しています。昨年8月の定植後は、冷夏傾向が続いたことでスムーズに活着が進み樹勢を保ったままでの出荷開始となりました。年明け以降は出荷量が減少していますが、気温の上昇とともに回復してくるとみられています。
3月5日、部会は、千々石支店で中間検討会を開き、実績の検討と反省を行い、6月中旬まで続く出荷について計画と販売対応などについて検討しました。関東や県内の市場が情勢報告を行ったほか、JA全農ながさきが県全体の栽培の推移と出荷情勢について説明しました。
センターによると、2月末の出荷実績は出荷量で178トン(前年比107%)、販売金額で1億870万(同101%)です。残された3月~6月で240トン、1億3200万の出荷を見込んでいます。山崎部会長は、「目標に向かって頑張りたい。今後は、収穫までの時間が短くなるので、忙しくなると思うが頑張って欲しい」と挨拶しました。
収穫したミニトマトは、果実の磨きと粗選果を行ったあと、雲仙市愛野町にあるJAの選果場に持ち込みます。選果場で再度、選果選別を行いパック詰めして関東方面を中心に出荷します。今シーズン2回目のピークとなる4月~5月は、1日当たり1万パックを出荷する予定です。
センターの田中清俊指導課長は、「農家の高齢化もあり、これ以上の面積拡大は難しいが、今後は中身にこだわった栽培を行うとともに、選果選別を徹底し高品質なミニトマトを出荷することで有利販売につなげたい」と話しています。