長崎県の牛の歴史は、今から約2,200年前にさかのぼります。壱岐の原の辻遺跡や五島の大浜貝塚からは、当時の牛の骨が発掘され和牛の源流ではないかとさえ言われています。長崎の牛は牛車用に良い牛として全国的に有名だった記録もあります。その後、機械化が進むにつれ、役牛の頭数は減少しましたが、昭和40年代後半から肉用としての導入が進み、今では全国第8位の肉用牛生産県になっており高品質牛肉「ながさき牛」のブランドも浸透しています。
このほど管内、愛野町の大島忠保さんが飼育した県の種雄牛「平茂栄」が間接検定の結果、BMS3.1という県内産では歴代トップの成績を上げました。「平茂栄」は県内産には少ない気高系の血量を75%保つ待望の種雄牛で、県肉用牛改良センターで飼育されています。また、ロース芯面積54平方cm、皮下脂肪も厚さが1.5cmと、全国を大きく上回りました。



   
管内では吾妻町などで放牧しています  県内産歴代トップBMS3.1の「平茂栄」

                   (H.14.7現在)