【キク科の多年草】
今から約2,100年前の中国の書物の中で、初めて「菊」という記述が使われているそうです。日本に伝わったのは奈良時代から平安時代といわれ、最初は鑑賞用ではなく花の美しさや色、高い香りなどから清潔高貴なイメージがあるため、政治的、宗教的シンボルとして貴族の間に広まったといいます。鑑賞用として品種改良や栽培が始まったのは江戸時代。交配しやすいため200種以上が作り出され、現在では鑑賞用はもちろん日本独自の菊形や彼岸や仏事の供花などとして、広く親しまれています。
鉢植え栽培の鑑賞菊から切り花、生産菊、花壇菊など色々な形で栽培されています。品種は大別すると頭花の径が18cm以上の「大菊」、9cm以上の「中菊」、9cm未満の「小菊」に分けられます。生産菊の大半が電照栽培されており、花びらに艶があり、輪が大きく水あげ花もちの良いのが特徴です。




  
菊栽培しているハウス内の様子。天上から下がっているのが電照用の電球

 



※栽培暦は、JA島原雲仙管内の場合です。